治療
生活習慣改善、マウスピース、CPAP,手術等の治療で睡眠中の上気道の狭窄を改善してから、PSGで調べると呼吸も安定し、睡眠の分断が改善されることが分かります。これらの治療は眠気、頭痛等の症状を改善し、生活習慣病の予防にもなります。
治療と並行して生活を見直しましょう。
生活習慣の改善をすることで症状の緩和につながります。
生活習慣の改善
肥満は大敵。減量しましょう
睡眠薬も、時として無呼吸の促進剤
お酒は、無呼吸を悪化させます
たばこも、無呼吸の増強剤
メタボリック症候群とは・・・
内臓脂肪の蓄積により、肥満症・高血圧・高脂血症・糖尿病などさまざまな病気がおこりやすくなった状態をいいます。
腹囲測定(ウエストの一番細いところではなく、おへその高さで測るのがポイント)
男性は85㎝以上
女性は90㎝以上なら要注意!
BMI(肥満度を測定するための指標)
BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMI |
肥満度 |
18.5未満 |
やせ |
18.5〜25.0未満 |
標準 |
25.0〜30.0未満 |
肥満1度 |
30.0〜35.0未満 |
肥満2度 |
35.0〜40.0未満 |
肥満3度 |
40.0〜 |
肥満4度 |
メタボリック症候群になると気道の周りにも脂肪がつき、それによって睡眠中気道が塞がりイビキをかいたり息が止まったりしてしまいます。
治療方法
睡眠時無呼吸症候群の治療方法は大きく分類して下記3種類あります。
発症した原因や症状の重症度、合併症の有無などを考慮して患者さまとよく話し合いながら決定していきます。
マウスピース
睡眠時に顎と舌を前進させるように工夫されたマウスピースを装着することで気道を確保し、いびきや無呼吸を軽減します。
CPAP療法
睡眠時に鼻マスクより空気を送り、閉鎖した気道を広げて呼吸を維持する治療法で有効性安全性が高く、現在最も普及しています。
外見は馴染まない印章を与えるでしょうが、改良洗練されていて特に鼻マスクの感触はソフトタッチです。
CPAP療法は健康保険の適用を受けている為、月に1回の外来受診が必要となります。
睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸症候群は、舌が気道をふさぐなどの原因により気道が閉塞し、無呼吸になります。
CPAP療法
CPAPは鼻マスクを介して、一定の空気を送り込み、上気道を広げます。広げるための圧力(風の強さ)は患者さま個々に異なります。
外科的治療
扁桃腺や軟口蓋の肥大が無呼吸の主因となる場合に、肥大部位を切除して気道を確保する手術です。
医師が、手術療法が適していると判断した場合は、患者様のご希望を伺い、相談の上、手術を行える病院を紹介しています。
CPAP外来診療
毎月の外来ではCPAP機に内蔵されている「データカード(装着時間、適正圧(風の強さ)、AHIの推移、マスクからの空気漏れ度合等を記録)」を持参いただき解析します。
機器データと合わせ治療効果(体重等のBMI、血圧の改善等の経過データ)を電子カルテ画面で患者さまと確認しながら問題点を検討し、今後の治療方針を決めていきます。
受診・結果説明
結果説明1
結果説明2
患者さまの適正に合わせ各種のマスクや加湿器等、最適な機器、器具を選定する事が出来ます。
治療方針に沿って専門スタッフが機器の利用法、治療方法を常にサポートする体制を取っております、何時でもお気軽にご相談下さい。
マスク
主な睡眠検査
PSG(終夜睡眠ポリグラフィー)
<入院検査>
睡眠中の脳波、呼吸状態、SpO2、胸部腹部の呼吸運動、睡眠中の体位、心電図、脚の動作、眼球運動を調べる検査です。
睡眠中の呼吸状態、睡眠の深さや質がわかります。
CPAPタイトレーション
<入院検査>
CPAP使用時における睡眠中の呼吸状態、睡眠の深さや質がわかります。
CAPA処方圧を決定します。
CPAPを装着しPSG検査を行います。
無呼吸や低呼吸などをなくし、良質な睡眠が得られる圧を決定します。
入院検査は
寝返りをうつことも、途中でトイレに行くこともできます。
検査担当者が別室にてモニタリングしておりますので安心してお休み下さい。
痛みを伴う検査ではありません。
検査当日、19時に入院し、翌朝7時頃退院できますので仕事後に入院し、そのまま職場に行くことができます。
入退院時間はお仕事の都合に合わす事ができます。スタッフにご相談下さい。